東京都市大学 知識工学部 情報通信工学科 岡野 好伸 教授 | 人工知能・IoT・ビッグデータ分野における産学連携マッチングフェア
Just another WordPress site
Tweet


東京都市大学 知識工学部 情報通信工学科 岡野 好伸 教授

  • HOME »
  • 東京都市大学 知識工学部 情報通信工学科 岡野 好伸 教授
出展者名 東京都市大学 知識工学部 情報通信工学科 岡野 好伸 教授
分野 無線干渉回避、RFID、省力化・無人化
出展内容
IoTの普及で無線通信の利用は飛躍的に増え、周波数の利用帯域も拡大(無線タグの周波数変換、プラチナバンド、無線LANの規格解禁等)していますが、その弊害として、RFIDの誤認識を代表とした通信の干渉問題が発生しています。本研究では特定の周波数のみを通し、透明で後付け設置も容易な、量産性に優れた電波吸収体を開発しています。製造・物流・倉庫や店舗等のRFIDの誤認識・誤動作防止による省力化・無人化の実現や、医療機器の電磁波による誤動作などを防ぐことが可能となります。
出展詳細
1.背景
近年、RFID (Radio Frequency IDentification)システム等の利用による物流管理の自動化が拡大しつづけています。一方で、倉庫や店舗内壁面などによる多重反射を原因とする電波干渉により商品管理精度が劣化する懸念も増大しています。特に、UHF-RFIDシステムではTag認証距離が十数メートルに及び、高い利便性を有いますが、その一方で構内の電磁波多重反射環境がTagの誤認証を誘発しやすく、認証システムの確度劣化に直接影響してしまいます。このため、倉庫内の在庫管理や小売り店舗の省力化・無人化の支援には、反射電磁波を制御する技術の確立が不可欠といえます。

2.透明超薄型電磁波吸収体の概要
下の図1(a)には超薄型電磁波吸収体の構造を、また図1(b)には幅x高さx厚さ=1 m x 2 m x 5mmの透明ポリカーボネート樹脂板を使用し、当該技術により作製された吸収体を示します。

当該電磁波吸収体は周期的な導電パッチ素子の配列層とその裏面に構成される導電反射板層で構成され、パッチ素子配列層側が吸収特性を発揮します。

3.電磁波散乱抑止効果の実験評価
図1の透明超薄型電磁波吸収体を、UHF-RFIDシステムによる入庫/出庫管理ゲート周辺に展開した場合の電磁波散乱抑止効果を実際の倉庫内で検証した結果を図2に示します。倉庫の床面,壁面は鉄筋によって構成されています。無線Tag読取アンテナの床面からの高さは1mに設定されています。また、アンテナは2m離して対向するように配置されています。図2において無線Tag読取アンテナによるゲート周辺に(a)何も配置しない場合、(b)単純な導体板によるシールド壁を配置した場合、および(c)電磁波吸収体板を配置した場合、についてTag認証確率分布の比較を行いました。(a) および(b)では、ゲートの周辺には、かなり遠方までTag認証確率の高い領域が広がっています。一方、同図(c) に示す電磁波吸収体壁を使用した場合は、高認証確率領域は大幅に抑止されています。これにより、電磁波吸収体壁の適用が商品等の区画整理に効果的であり、倉庫内の在庫管理や小売り店舗の省力化・無人化の支援に有効であることを実証しました。

PAGETOP